ウェブシールドとスクリプトシールドの違いは、ウェブシールドが「ブラウザとサーバーとの通信内容をスキャンする」のに対し、スクリプトシールドは「ブラウザ(あるいはその他のソフトウェア)内で実行されるスクリプトをスキャンする」という部分です。
最も顕著なのがHTTPSなどのセキュアな接続の場合で、これは通信が暗号化されているためウェブシールドは内容をスキャンできませんが、スクリプトシールドならばスキャン可能です。
例えば、正規の通販サイトがクラッキングを受け、HTTPSで保護された商品購入ページが改竄された場合、ウェブシールドではこれを検知できませんが、スクリプトシールドは可能です。
実際には、マルウェア本体は外部サーバーから通常のHTTP接続で読み込まれる場合が多いため、いわば「親玉」の侵入はウェブシールド・ネットワークシールドが阻止してくれるでしょう。後ろにはファイルシステムシールドも控えています。
なお、スクリプトシールドはウェブブラウザ以外にも、Adobe ReaderやWindows Media Playerのスクリプト、ローカルに保存されているスクリプト(.vbsなど)もスキャンしますので、ブラウザが対応していないからと言って役に立たないわけではありません。
FireFoxではなく、
あえてPaleMoonを使う場合に起こり得るリスクとは何でしょうか?
現状のまま、PaleMoonを使い続けることについて
セキュリティーの観点から
率直な御意見をお聞かせいただければと思います。
結論から言えば、使っても問題はないと思います。
なかなか難しい部分で、対応ブラウザと比べ、若干のセキュリティの低下があるのは確かです。
ただ、スクリプトシールドが無いことによって、致命的なセキュリティホールとなることはないでしょう。
というのも、非対応ブラウザはOperaやSafari等有名どころでも複数ありますし、システム上、ブラウザのアップデートで動作しなくなる場合もあります(事実、最新のGoogle ChromeではGCの仕様変更のため動作しません)。
あればさらに安心にはなりますが、上記の理由から、他のシールドだけでも十分な保護を提供できるようになっています。